永江院縁起
永江院は延徳元年(1489)以翼長佑禅師に依って開創されました。
山号を和光山と称し、本尊に釈迦牟尼仏を安置して、人々の信仰を集めてきました。
創建の由来は、高祖道元禅師の法を嗣ぐ恕仲天?禅師が大悟ののち、師の梅山聞本禅師の言に従い、
琵琶湖の北端に位置する深山幽渓に洞棲し、白山妙理権現を感得されました。
そして塩谷山に草庵を結び、洞寿院と称し幽棲されていました。
その後、橘谷に大洞院を開き、更に可睡斎を開山するに及びました。
その後、禅師の法弟は洞寿院を護持していましたが
四世住持の以翼長佑大和尚は、洞寿院開山、恕仲天?禅師の仏跡を慕い掛川に留錫し、
八幡谷に庵を結び龍穴庵と称したのが創まりです。
後、永正15年(1518)龍穴庵の住持雪窓鳳積大和尚のとき
永江院と改めて、漸次寺運を整えていきました。
慶長8年に堂宇は罹災し、寛政4年(1793)に再興された本堂が現在に残されています。
■永江院末寺(50音順)
安興寺、結縁寺、興禅寺
殊勝寺、松久院、真昌寺
宗玄寺、大日寺、長安寺
東光寺、洞月院、福来寺
文永寺、龍登院